ブリーフセラピーを生かした 学校カウンセリングの実際 短期学校カウンセリング5段階モデルの提案 |
|
栗原慎二/著 ほんの森出版 定価(本体1,600円+税) 初版2001年8月 ISBN-10:4-938874-25-3 ISBN-13:978-4-938874-25-4 C3037 |
<一言コメント>
ともすると“過去と問題”にこだわりがちな従来のカウンセリングに対して、“未来と解決”を志向するブリーフセラピーを生かして、学校ですぐに使える5段階モデルをつくりました!
5段階モデルとは……
<ステップ1>まずは話を聞いて関係をつくろう<安心感・安全感・面接構造の説明>
<ステップ2>嬉しいイメージを広げよう<ゴール設定>
<ステップ3>できていること・できたことを確認しよう<モニタリング>
<ステップ4>ちょっとだけ改善したイメージを広げ、よく考えさせよう<対処方法の検討>
<ステップ5>メッセージで自信とやる気を育て次の一歩の準備をしよう<対処方法の選択>
<もくじ>
はじめに
第1章 理論編
1 モデルの全体像
2 面接の目標
3 介入のポイント
4 行動のメカニズム
5 カウンセラーの態度
6 5回面接の流れ
7 面接構造について
8 時間制限カウンセリングについて
第2章 実践編
1 面接に先立って−面接上の留意点
2 面接前期=目標設定ステージ
ステップ1 安心感安全感の獲得
ステップ2 ゴール(最終目標)の設定と確認
ステップ3 モニタリング
ステップ4 対処方法の検討
ステップ5 対処方法の選択
いくつかの注意点や参考になること
3 面接中期=変化の拡大ステージ
(1) 面接中期の特徴
(2) 面接中期の目標=変化の拡大
(3) 中期面接
ステップ1 安心感・安全感の獲得−歓迎
ステップ2 ゴールの設定と確認
ステップ3 モニタリング
ステップ4 対処方法の検討=目標の細分化
ステップ5 対処方法の選択
4 面接後期=再統合ステージ
(1) 面接後期の特徴
(2) 面接後期の目標=変化の定着
(3) 再統合ステージ
ステップ1 安心感安全感の獲得
ステップ2 ゴールの設定と確認
ステップ3 モニタリング
ステップ4 対処方法の検討−変化を維持するための目標の検討
ステップ5 対処方法の選択
5 Q&A
第3章 事例
事例1 由岐の進路面接
事例2 友達ができず孤立していた優子
事例3 部活動がうまくいかないキャプテン明
事例4 美容師になりたいまじめな恵子
第4章 学校におけるカウンセリング
1 学校カウンセリングモデルとは
2 カウンセリングは学校教育相談にどう位置づけられるのか
あとがき
<著者紹介>(2011年 第5版 発行時)
栗原 慎二(くりはら しんじ)
広島大学大学院教育研究科附属教育実践総合センター教授。博士(学校教育学)。
埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。社会科教諭として埼玉県立高校3校に勤務。教育相談とは教師生活の始まりとともにかかわる。その間、兵庫教育大学大学院学校教育研究科(生徒指導コース)修士課程修了。2003年より広島大学大学院に勤務。実践的な研究が中心で、教育現場のスーパーバイザーとして学校改革に取り組みながら研究を進めている。
<立ち読みコーナー>
この本の「はじめに」を読む
この本の「あとがき」を読む
公益社団法人学校教育開発研究所(AISES)では栗原慎二先生をはじめ、充実した講師陣の研修コンテンツが提供されています。