チーム援助で
子どもとのかかわりが変わる
学校心理学にもとづく実践事例集
石隈利紀・山口豊一・田村節子/編著 ほんの森出版 定価(本体1,800円+税) 
初版2005年6月 ISBN-10:4-938874-47-4 ISBN-13:978-4-938874-47-6 C3037 

<編著者以外の執筆者>
 安達英明・家近早苗・遠藤良枝・小野敏子・岸田優代・岸田幸弘・相楽直子・高元伊智郎・三浦文隆・横島義昭・横山典子・吉本恭子・渡辺寿枝

<一言コメント>
 日本では、「学級の子どもの指導は、学級担任の責任」という体制を長いあいだ取り続けてきました。そのため、問題を抱える子に関係のある先生方が集まって、その子へのかかわりを検討し、対応する「チームでの取り組み」を苦手としてきました。
 しかし、子どもの問題が多様化し、担任1人だけで考え、対応するのは難しくなってきました。そして、軽度発達障害の子どもへの特別支援教育が推進されるなか、コーディネーターを中心に手さぐりで「チームでの取り組み」が始まっています。
 学校心理学は、チーム援助の理論と具体的な方法で「チームでの取り組み」を支援しています。本書は、その学校心理学にもとづいて、「チームで子どもの問題と取り組んだ」小・中・高校の14の実践事例を集めた初めての事例集です。

<もくじ>
第T章 チーム援助の考え方
チーム援助の発想とシステム
援助チームの作り方・進め方
援助チームシート、援助資源チエックシートの使い方
チーム援助の実践に向けて

第U章 小学校における実践
校内支援委員会によるチーム援助
ADHDとLDを併せもつ子どもとのかかわり
力尽きて不登校になった子どもへの援助
学校と適応指導教室が協力した実践
場面緘黙で教室に居られない子どもとのかかわり

第V章 中学校における実践
2学期から元気をなくした生徒へのかかわり
配慮を要する生徒へのかかわり
「保健室登校」生徒へのチーム援助
アスペルガー症候群の生徒とのかかわり
三つの機関の協働を円滑にすすめた援助シート

第W章 高校における実践
留年した生徒へのかかわり
自傷行為が心配な生徒へのかかわり
教育相談委員会を生かしたかかわり
保健室登校から教室復帰、進路決定までのかかわり

資料「ちょっと待って! その言葉」

おわりに−14事例から学ぶチーム援助実践のヒント

<立ち読みコーナー>
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