発達の危機とカウンセリング 先生のためのやさしい発達論とかかわり論 |
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鳴澤 實/著 ほんの森出版 定価(本体1,600円+税) 初版2001年3月 ISBN-10:4-938874-22-9 ISBN-13:978-4-938874-22-3 C3011 |
<一言コメント>
子どもたちが引き起こす多くの問題行動から、「発達の危機」を読みとることができます。本書は、豊富な事例で、発達に欠かせない「エキス」についてわかりやすく説明し、危機に直面した子どもたちとの「カウンセリングのしかた」をやさしく解説しました。
<もくじ>
はじめに
第1章 今、子どもたちは
1 はじめに
2 最近の子供たちや若者たちの特徴
3 社会や文化の急変で家庭や社会の機能も変容
第2章 発達に必要なエキス
1 情緒的なエネルギーの蓄積と補充
2 こころの支え(情緒的対象恒常性:親像の内在化)の確立
3 基本的信頼感の確立
第3章 子どもの行動や症状の現れ方とその見方
1 問題行動・症状の発現
2 問題行動・症状の意味
3 問題との取り組み方
第4章 子どものこころの発達と歪み
1 はじめに
2 乳幼児期(0歳〜3歳)
3 幼児期(3歳〜6歳)
4 児童期(6歳〜12歳)
5 中学生の時期(12歳〜15歳)
6 高校生の時期(15歳〜18歳)
7 大学生の時期(18歳〜22歳、23歳)
第5章 子どもとのかかわり方 その1・個別カウンセリング
1 ある生徒との面接
2 カウンセリングとは
3 カウンセラーの基本的態度
4 カウンセリングの要点
5 カウンセリング過程
6 学校カウンセリングと教育相談について
7 教育とカウンセリングまたは教育相談との関係
第6章 子どもとのかかわりか方 その2・グループカウンセリング
1 はじめに
2 初めてのグループカウンセリングの体験
3 グループカウンセリングの過程
4 グループカウンセリングと普通の話し合いとの差異
第7章 子どもとのかかわり方 その3・危機介入的かかわり方、その他
1 不登校生について
2 会いたくないという不登校生徒へのかかわり
3 “拒否”をぎりぎりの意志表示と受け止め、相手への尊敬と関心を示し続けること
4 荒れる生徒とのかかわり
5 思春期が荒れやすいことについて
6 自閉症や他動で注意散漫や心身症を示す子どもたちについて一言
7 生徒の“主体性”“自発性”を促す対話の仕方 七つのポイント
8 おわりに
第8章 親とのかかわり方
1 教師が親と面接する状態が生じる場合
2 親との面接の目的
3 親との面接の仕方
4 母親面接の実際
5 おわりに
<著者紹介>
鳴澤 實(なるさわ みのる) (2001年3月初版時)
大妻女子大学教授、東京都立大学名誉教授
日本学生相談学会理事長
[主な編著書・訳書]
『これからの学校カウンセリング』訳(同文書院)、『学生・生徒相談入門−学校カウンセラーの手引とその実際』(川島書店)、『子どもの心がわかる養護教諭に−カウンセリングから学ぶ』共編(学事出版)、『グリーフカウンセリング−悲しみを癒すハンドブック』監訳(川島書店)、『熟練カウンセラーをめざすカウンセリング・テキスト』共訳(創元社)、『こころの発達援助−学生相談の事例から』編著(ほんの森出版)など
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