アセスよくある質問@ エラーが出たとき

アセスをご利用くださり、ありがとうございます。
このページ前半では、アセス使用時にエラーが出たときの対応についてお答えします。アセスの利用方法の疑問につきましては、ページ下方の「アセスよくある質問A 利用方法の疑問」をご覧ください。

★児童生徒数やパソコンの処理速度によっては、「アセス実行」後に処理中(ブルーの輪や砂時計のアイコン)になり「応答なし」が表示されることがあります。そのような場合も、パソコン内部では処理が進んでいますので、キーボードやマウスに触れずに、そのまま処理が終わるまでお待ちください。

なお、アセスは解説本『アセスの使い方・活かし方』と必ず一緒にお使いください。アセスに対する正確な理解が、結果の読み取りを正確にし、ひいては子どもたちへの有効なかかわりにつながります。


Q1 「アセス実行」を行ったところ、「個人特性票」までは順調に処理されるのですが、「学級内分布票」のところで「上書きします」と出て止まってしまいます。そして、「学級内分布票」の人数が0人になって、「学級内分布票」の棒グラフが真っ白になってしまいました。どうしたらいいでしょうか。



A1 原因は、最後のクラスのデータ末尾(1クラスの場合はそのクラスの終わり)に「E」が入れてあることです。この「E」を削除すれば正しく処理されます。アセスでは、データの終わりは「E」ではなく、空欄です。
 アセスは複数クラスを同時に処理できますが、その際、クラスの区切りに「E」を入れるようになっています。つまり、「E」があると、複数クラスの1クラス分の終わりとみなし、次のクラスを処理しようとします。しかし、最後のクラスの後に「E」がついていると、次のクラスはありませんから、前のクラスと同じ名前で、0名のクラスがあるものとして処理しようとします。0名ではうまく処理できず、その結果、エラーを引き起こしてしまうわけです。
 このとき、「学級内分布票」のタブが赤くなります。0名のクラスの「学級内分布票」で、前のクラスを上書きした結果です(アセスでは、他のシートと区別がつくように、上書きをすると、タブが赤くなるようにしてあります)。


Q2 アセスを起動すると、「実行時エラー '5': プロシージャの呼び出し、または引数が不正です。」と出てしまいます。どうしたらいいでしょうか。



A2 Excel のバージョンとアセスのバージョンが合っていないと生じるエラーです。
 Excel のバージョンに対応して、アセスにもいくつかのバージョンがあります。『月刊学校教育相談』2010年7月増刊号や単行本『アセスの使い方・活かし方』のCD-ROMに入っているアセスは、Excel 2010 の発行前のものでしたのでExcel 2010 では動きません。
 単行本として現在発行中の『Excel 2016 対応版 アセスの使い方・活かし方』は、Excel 2003・2007・2010・2013・2016およびMac版のExcel2011に対応しています(Mac版のExcel2016では動きません)
 アセスのバージョンは、CD-ROMのデザインで、次のようにわかるようになっています。



Q3 アセスを起動すると「実行時エラー '1004': 変更しようとしているセルまたはグラフは保護されているため、読み取り専用となっています。 保護されているセルまたはグラフを変更するには、「シート保護の解除」コマンド([ツール]メニューの[保護]サブメニュー)を使用してください。パスワードの入力が必要な場合もあります。」と出てしまいます。どうしたらいいでしょうか。



A3 Excel が Excel 2003 より前のもので、アセスが古い Excel には対応していないことが原因です。
 アセスは Excel 2003 以降のバージョンを使って開発しました。そのため Excel 2003 より前の Excel では正しく動作しません。
 アセスは色のついたセルを保護しています。Excel 2003 以前では、このような部分的な保護ができないため、シート全体が保護され、その結果、データを入力する色のついていないセルも保護されてしまいます。それで質問のようなエラー表示が出てきます。アセスを古い Excel に遡って対応させるのには困難なところがあります。Excel 2003 以降の Excel でお使いください。


Q4 現在、『Excel2010対応版 アセスの使い方・活かし方』を使っています。今後、Excel2016でアセスを使おうと思っているのですが、『Excel2010対応版 アセスの使い方・活かし方』に付属するCD-ROMに入っているアセスは、Excel2016でも動きますか?

A4 はい、『Excel2010対応版 アセスの使い方・活かし方』に付属するCD-ROMに入っているアセスは、Excel2016でも動きます。安心してお使いください。ただし、Mac版のExcel2016では動きません。
 なお、『月刊学校教育相談』2010年7月増刊号や、最初に発行になった『アセスの使い方・活かし方』(2010年7月発行)に付属するCD-ROMに入っているアセスは、Excel2016およびExcel2013、Excel2010では動きません。恐れ入りますが、『Excel2016対応版 アセスの使い方・活かし方』をご購入いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。


Q5 「個人特性票」の作成中に問題が発生します。欠席者がいたので、質問1〜34の欄に「X」を入力しました。すると、処理中に「Error(No.1004)Border クラスの LineStyle プロパティを設定できません」とメッセージが出て、停止してしまいます。「OK」をクリックすると、学級内分布票の作成に移ってしまい、欠席生徒よりあとの生徒の個人特性票が作成できません。
 2回目、3回目のアセスを実施したいので、1回目の欠席生徒も年・組・番・性別は入力して、質問の欄は空欄または「X」を記入しておきたいと思います。どうしたらいいでしょうか。


A5 このエラーの原因は今のところ不明です。緊急の対処策として、欠席者の行に、例えば「3」(平均値に近い値)を入れるという手があります。
 この値を基に計算する「クラス平均」には影響しますが、その他の部分では、当該の子の当該の回だけが影響を受け、違った値を表示するだけです。
 通常、このエラーは出ませんので、欠席者がいた場合は学年・学級・性別・番号を入力し、1〜34項目は空欄あるいは半角の大文字の「X」を入れてください。エラーが出てしまうときの緊急対応策として、アセスの処理の過程で、他への影響が少ない方法を紹介しました。


Q6 アセスを1回目実施後、転入生がありました。2回目以降、転入生も含めてアセスを実施したいのですが、うまく行を挿入することができません。どのようにしたらいいでしょうか。

A6 面倒ですが、アセスではない別の Excel の新規シートにコピーして、転入生を挿入してから、もう一度、アセスの「クラスデータ一覧(1)」に貼り付けてください。
 アセスでは「クラスデータ一覧(1)」のシートに学年・学級・性別・番号を入力すると、2回目以降の「クラスデータ一覧」シートにも同じ値が入るようになっています。1回目と2回目以降の関係が崩れないように、どのシートも色のついたセルは保護してあります。このためコピー・ペーストはできても、行の挿入・削除はできないようになっています。


Q7 作成したファイルを開こうとすると「VBAマクロの破損エラー」というエラーが出てしまいます。どうしたらいいでしょうか。

A7 元のCDからコピーし直して使ってみてください。
 エラーメッセージをみると、マクロのエラーというよりは、ファイルのマクロ部分が壊れているということのようです。ファイルをコピーする際に、うまく行かなかった可能性があります。壊れていない元のファイルをコピーし直して、実行してみてください。
 データ数が多い場合は、マクロの処理能力(特にグラフを描く部分の能力)を超えている可能性も否定できません。この場合は、コピーし直しても同じエラーが出るはずです。そんなときには、一度に処理する人数あるいはクラス数を減らして処理するか、「個人特性票」を飛ばして、クラス平均・分布だけ処理してみてください。


Q8 アセスのアンケート用紙を印刷すると、2ページに収まらずに、3ページ目に行が溢れてしまいます。どうしたらいいでしょうか?

A8 縮小印刷してください。
 アセスのアンケート用紙は、表紙と質問項目部分からできていて、印刷時にA4判の用紙2ページに収まるようにレイアウトしてあります。表紙の説明を読んで、1枚めくって質問に回答するというスタイルが、回答しやすいと考えているからです。
 しかし、プリンターによっては、設定してあるマージン(余白)が確保できないことがあり、どうしても2ページに収まらないことが起こります。この場合は、印刷設定で、95〜90%の縮小印刷にすると、うまく用紙に収まると思います。とはいっても、あまり小さくすると読みにくいですから、2ページに収まるぎりぎりの縮小でお願いします。



アセスよくある質問A 利用方法の疑問


Q9 自分の授業に関しての適応感を調べたいのですが、「私の英語の授業に関して、このアンケートに答えてください」という指示を出して実施することは問題ないでしょうか。

A9 特定の授業と限定することには無理があります。
 アセスの項目は、学校生活全体を反映するものになっていますし、適応感の得点もこの項目に基づいて計算されます。「特定の授業に関して」と口頭で限定しても、項目はそうなっていないので、結果は授業限定とは言いきれません。かといって、項目自体を特定の授業向きに改変すると、項目が異なるので適応感の計算が意味を持ちません。もちろん、特定の授業での工夫の結果、「教師サポート」や「学習的適応」をはじめ、適応感が向上することはあります。


Q10 5年生のときと6年生のときのアセスの結果を比べることはできますか?

A10 異なる学年での結果から、特定のクラスや個人の特徴を比較することは可能です。
 アセスは、学校適応に関する支援の効果を見るためにつくりました。そのため、同じ学年内の3回までの結果が比較できるように設計しています。ですから、ある学年内でのクラスや個人の特徴の比較に向いていますが、学年間で比較することは可能です。
 例えば、あるクラスについて、「小学校4年生のときには『学習的適応』が低い子が多かったが、5年生になったら、むしろ『対人的適応』が低い子が多くなっている」という見方は可能です。あるいは個人について、「A君は4年生のときは『対人的適応』(例えば45点)より『学習的適応』(例えば40点)が低かったが、5年生では両方とも平均的(50点前後)になった」という見方も可能です。
 ただし、個人の特定の側面の結果を学年間で比較する場合には注意が必要です。例えば、A君の「学習的適応」が4年生のとき45点で、5年生で55点になったとき、「『学習的適応』が10点ほど高くなった」と単純には言えません。
 アセスでは、適応に関する取り組み実施前の、学年ごとの平均的適応感を基準にして、相対的に適応度を示します。ですから、A君の4年生時の基準と5年生時の基準は異なっています。そのため、ちょっと奇妙な言い回しになりますが、正確には「A君は、4年生としての『学習的適応』は高くなかったが(つまり50点以下)、5年生としての『学習的適応』は高くなっている(つまり50点以上)」ということになります。


Q11 アセスは学術的な論文に使えますか?

A11 使い方にもよりますが、可能です。
 アセスでは、「生活満足感」「教師サポート」「友人サポート」「向社会的スキル」「非侵害的関係」「学習的適応」の6つの側面の主観的な適応感を測定しています。
 主観的な適応感に絶対的な基準はありませんから、学年ごとの平均的適応感を基準に、適応度を求めるようにしています。具体的には、6つの側面それぞれについて、適応に関する取り組みをする前の学年ごとの得点が正規分布になるように変換し、さらに学力偏差値と同様に、平均が50、標準偏差が10になるように変換しています。
 適応に関する取り組みをする前の状態を基準にしていますから、テストごとに相対的評価をする学力テストの偏差値とは異なり、適応に関する取り組みの効果があれば、適応度が高くなるようにつくってあります。
 学年ごとの基準を求めるときに使ったデータは、小学校3年生は約1100名、4年生、5年生はそれぞれ約1300名、6年生は約1600名、中学校1年生は約2800名、2年生、3年生はそれぞれ約3000名、高校1年生は約1900名、2年生は約2000名、3年生は約1500名で、合計で2万名を少し超える人数です。
 学年によって地域や人数に多少の偏りはありますが、かなりたくさんの児童生徒に参加してもらいましたので、各学年の適応感の基準になっていると思います。また、アセスの6つの側面はかなり安定した因子になります。
 また、『アセスの使い方・活かし方』の付章の中の「アセス(6領域学校適応感尺度)の開発」を参照していただければ、各側面(因子)に含まれる項目を明示していますし、それを基に側面ごとの素点合計を求めることもできます。
 このようなことから、学術的な論文に耐え得る尺度だと考えています。
 ただし、Q9で説明したように、アセスは適応にかかわる取り組みの成果を測定するためにつくられていますから、素点合計を使うにしても適応度を使うにしても、学年間の比較をする際には注意が必要でしょう。


Q12 小学校1、2年生でも使えますか?

A12 アセスで小学校1、2年生の適応を測るのは、無理だと思います。
 アセスには小学校3年生から中学3年生用のアンケートと、高校1年生から高校3年生用のアンケートが用意してあります。そして、アンケートの回答から、小学校3年生から高校3年生までの学年に応じた適応の程度を計算するようになっています。
 ですから、仮に面接のような形でアンケートを実施し、小学校1、2年生が回答できたとしても、1、2年生の適応度は計算できません。強引に3年生の基準を当てはめて計算しても、あまり意味のある値にはなりません。
 アセスで小学校1、2年生を対象としていないのは、開発の際に、小学校3年生でも安定した回答を得るのが難しく、紙と鉛筆によるこの方式のアンケートから主観的適応の程度を計算するのは、小学校3年生が限界であると判断したからです。
 同じように、大学生の適応を測るのも無理です。高校生用のアンケートの項目には、そのままでは大学生に適用できない項目があります。さらに、大学生用の換算表は作成していませんから、適応度が計算できません。高校3年生の基準を使っても、あまり意味のある値にはなりません。


Q13 1回目(あるいは3回目)のアセスを実施するのですが、アンケートの項目の順番を変えても構わないでしょうか?

A13 アセスのアンケートは、できるだけそのままの状態で使ってください。
 アセスのアンケートには34項目の質問があります。これで6つの側面の適応を測っているのですが、よく見ると似ている項目や反対の項目があることがわかります。そのため、前の項目で「5 あてはまる」と答えると、次の項目では「5 あてはまる」とは答えにくいといったことが起こり得ます。場合によっては、前の項目の回答によって後の項目の回答がほぼ決まってしまうこともあるでしょう。
 そこで、できるだけこうした項目の順序による悪影響が起こらないように配列した上で、このような影響も含めて、得点の換算表がつくられています。ですから、順番を変えると、多少異なった結果になる可能性があります。それを考えると、できるだけアンケート用紙をそのままの状態で使ってもらうほうが安心です。
 ただ、実際にこの質問をくださった先生の場合、解答用紙を自作し、複数回分を1枚のマークシートにしたため、前回の自分の回答が見えてしまうことによる影響を避けるために、アンケートの項目の順番を変えたいということでした。この場合は、順番を変えないことによって、前回と同じ回答にしてしまう子や、前回よりプラス1の回答にしてしまう子が出てくるなどの影響が考えられます。たぶんその影響よりは、順番を変えることによる影響のほうが小さいと思われますので、この場合は順番を変えたほうがいいと思われます。ただし、「項目の順番による影響も考慮されている」ということを理解していただき、できるだけアンケート用紙のままで使っていただきたいと考えています。





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